『日常生活から学ぶ社労士』シリーズ

年金(老齢基礎年金・遺族年金)○×クイズ

「年金は何年払えばいい?」「遺族年金は誰がもらえる?」「繰上げ・繰下げって本当に得なの?」
そんな素朴な疑問を、社労士試験の頻出ポイントとあわせて○×クイズ形式で整理していきます。

第1部:○×クイズ(全10問)

まずは直感で答えてみてください。(答えはこの下の「解答・解説」で確認できます)

  1. 老齢基礎年金を受給するには、原則として保険料納付済期間と免除期間などを合わせて10年以上の期間が必要である。(○/×)
  2. 国民年金の保険料を免除されていた期間は、将来の老齢基礎年金の額には全く反映されない。(○/×)
  3. 老齢基礎年金の満額を受け取るためには、国民年金の加入期間(20〜60歳)の40年すべてについて保険料を納めている必要がある。(○/×)
  4. 老齢基礎年金を60歳からの繰上げ受給にすると、受給額は減額されるが、将来その減額が元に戻ることがある。(○/×)
  5. 老齢基礎年金は、海外に住んでいても日本国籍であれば、自動的に受給できる。(○/×)
  6. 遺族基礎年金は、死亡した人の配偶者(妻または夫)であれば、子どもがいなくても受け取ることができる。(○/×)
  7. 遺族基礎年金を受け取るためには、死亡した人が国民年金の保険料納付要件を満たしている必要がある。(○/×)
  8. 寡婦年金(かふねんきん)は、夫が死亡した場合に妻が一定の条件を満たせば受給できる制度である。(○/×)
  9. 付加年金(国民年金に月400円を上乗せする制度)は、加入期間に応じて将来の年金額が増えるが、その増えた分の年金は終身で受け取ることができる。(○/×)
  10. 老齢基礎年金を65歳以降に繰下げ受給(66〜75歳)した場合、最大で年金額が84%増額される。(○/×)

第2部:解答・解説

第1問

老齢基礎年金を受給するには、原則として保険料納付済期間と免除期間などを合わせて10年以上の期間が必要である。

【正解】○

老齢基礎年金の受給資格は、保険料を納めた期間+免除期間などを合計して10年以上あることが条件です。
昔は25年必要でしたが、現在は10年に短縮されており、この点は試験でもよく問われます。

第2問

国民年金の保険料を免除されていた期間は、将来の老齢基礎年金の額には全く反映されない。

【正解】×

免除期間は「0」ではありません。
全額免除なら1/23/4免除なら5/8半額免除なら3/41/4免除なら7/8といった割合で、
将来の老齢基礎年金額に一部反映されます。
「払っていないから完全にカウントされない」と思い込むのは誤りです。

第3問

老齢基礎年金の満額を受け取るためには、国民年金の加入期間(20〜60歳)の40年すべてについて保険料を納めている必要がある。

【正解】○

老齢基礎年金は、満額=40年(480月)分を前提に計算されます。
免除期間は一部しかカウントされないため、本当の満額を受け取るには、実質的に40年分きちんと納付していることが必要になります。
納付期間が短いと、その割合に応じて年金額は減額されます。

第4問

老齢基礎年金を60歳からの繰上げ受給にすると、受給額は減額されるが、将来その減額が元に戻ることがある。

【正解】×

繰上げ受給をすると、その分の減額は一生続きます
「あとから65歳になったら元に戻る」「75歳を過ぎたら元の額になる」といったことはありません。
一度繰上げると一生分の年金額が下がるため、慎重な判断が必要です。

第5問

老齢基礎年金は、海外に住んでいても日本国籍であれば、自動的に受給できる。

【正解】×

年金を受け取れるかどうかは、国籍ではなく加入歴(受給資格期間)で決まります。
外国人でも一定期間加入していれば受給できますし、日本人でも加入期間が足りなければ受給できません。
また、原則として裁定請求(手続き)をしなければ支給されないため、「日本国籍だから自動的に振り込まれる」というイメージは誤りです。

第6問

遺族基礎年金は、死亡した人の配偶者(妻または夫)であれば、子どもがいなくても受け取ることができる。

【正解】×

遺族基礎年金は、原則として
子のある配偶者、または
本人
に支給される年金です。
子どものいない配偶者には支給されず、その代わりの制度として寡婦年金などが用意されています。
「配偶者なら誰でももらえる」と思っている人が多いので注意が必要です。

第7問

遺族基礎年金を受け取るためには、死亡した人が国民年金の保険料納付要件を満たしている必要がある。

【正解】○

遺族基礎年金には、被保険者(亡くなった人)が
・一定の保険料納付済期間・免除期間を満たしていること、
・あるいは障害基礎年金の受給権者であったこと
などの納付要件があります。
納付要件を満たしていないと、遺族が条件を満たしていても、遺族基礎年金は支給されません。

第8問

寡婦年金(かふねんきん)は、夫が死亡した場合に妻が一定の条件を満たせば受給できる制度である。

【正解】○

寡婦年金は、国民年金第1号被保険者だった夫が、老齢基礎年金を受け取る前に死亡した場合などに、
・婚姻期間が20年以上あること
・妻が40〜65歳未満であること
などの条件を満たすと支給される年金です。
「子どものいない妻」を救済する位置づけで、遺族基礎年金とは対象や条件が異なります。

第9問

付加年金(国民年金に月400円を上乗せする制度)は、加入期間に応じて将来の年金額が増えるが、その増えた分の年金は終身で受け取ることができる。

【正解】○

付加年金は、国民年金の第1号被保険者などが、保険料に月400円上乗せすることで、
将来の老齢基礎年金に
「200円 × 付加保険料納付月数」が上乗せされる制度です。
この上乗せ分も老齢基礎年金と同じく終身で支給されます。
「2年ちょっともらえば元が取れる」と言われる、コスパの良い制度として有名です。

第10問

老齢基礎年金を65歳以降に繰下げ受給(66〜75歳)した場合、最大で年金額が84%増額される。

【正解】○

繰下げ受給をすると、1か月繰り下げるごとに0.7%ずつ年金額が増額されます。
65歳から最大10年(120か月)繰り下げて75歳から受け取ると、
0.7% × 120か月 = 84%増額となります。
増額は魅力的ですが、その分受け取り開始が遅くなるため、寿命や働き方とのバランスを考える必要があります。

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