完全に忘れてしまった宅建知識の復習

在宅宅建士として働くための最短ロードマップ

在宅宅建士は「全部の範囲」は不要

宅建試験の勉強は、権利関係・業法・法令制限・税金・鑑定評価など、非常に広い範囲を学びます。
しかし、在宅で宅建士として働く場合、試験範囲のすべてを覚え直す必要はありません。

在宅宅建士の仕事は主に:

  • オンライン重要事項説明(IT重説)
  • 賃貸契約書・重説の作成
  • 不動産会社の書類チェック
  • 物件情報の作成・入力
  • 契約前の相談対応(メールなど)

このように実務に必要な部分は、試験範囲の2〜3割だけです。
つまり、最短で動ける宅建士になるためには“覚えるべきところだけ”復習するのが正解です。
そのための復習順序が、次の「復習ロードマップ」です。

復習ロードマップ(完全に忘れていてもOK)

次の順番で復習すると、効率よく“仕事に直結する知識”が戻ります。

① 宅建業法(ここが最優先)

宅建士の実務の中心は「契約前の説明」と「契約書類の作成」です。
そのために必要なルールがすべて入っているのが宅建業法(業務に関する法律)です。

特に重要なのは以下の3つです。

1. 重要事項説明(第34条)

宅建士が行う「重説」のルールです。

  • 物件の契約前に必ず説明しなければならない項目
  • 宅建士が記名・押印すること
  • 契約前に交付し説明する義務
  • 説明すべき項目はどれか

オンライン重説をするなら、ここが最重要です。

2. 契約書(第37条)

いわゆる「37条書面」に関するルールです。

  • 重説との違い
  • 必ず記載しなければならない項目
  • 賃貸・売買で記載が異なる点
  • 契約後にもらう書面であること

3. 報酬・禁止行為・業務ルール

  • 仲介手数料の計算
  • 誇大広告の禁止
  • 不当な勧誘(押し買いなど)の禁止

在宅業務では大きく問われない場面もありますが、
契約書の作成補助やチェックに必要な基礎として押さえておきたい部分です。

結論:宅建士として働くなら、復習の7割は“業法”からで十分です。

② 重要事項説明書(重説)の読み方を覚える

実務で最も使う書類が「重説(重要事項説明書)」です。
完全に忘れている人でも、以下の3つを理解すれば重説が読めるようになります。

1. 重説に必ずある基本項目

  • 物件の所在地・構造・専有面積
  • 契約期間・賃料・敷金
  • 法令上の制限
  • インフラ(電気・水道・ガス)
  • 管理会社の情報
  • 契約解除に関する事項

まずは“どんな項目があるのか”を知るだけで十分です。

2. 賃貸なら「借地借家法」がポイント

特に次の部分が重説でよく使われます。

  • 普通借家・定期借家の違い
  • 更新のルール
  • 退去時の原状回復
  • 解約予告期間

在宅で賃貸重説を担当する場合、ここを理解すると一気に実務レベルに近づきます。

3. 宅建士として説明しなければならない項目

どの項目が「説明必須」か、「補足程度で良いか」を知ることが重要です。
「説明し忘れるとトラブルになる部分」がどこなのか理解すると、自信を持って重説ができるようになります。

結論:重説フォームを1〜2枚読むだけで、知識が一気に戻ってきます。

③ 契約書(37条書面)のポイントを理解する

重説と並んで重要なのが契約書(37条書面)です。
復習ポイントはたった2つです。

1. 重説と契約書は「セット」である

  • 重説:契約前に説明(リスクや内容を理解してもらう)
  • 契約書:契約後に内容を記載した“証拠書類”を渡す

つまり、
「重説=パート1、契約書=パート2」というイメージです。

2. 重説と契約書の“似ているけれど違う点”を押さえる

  • 重説は説明義務、契約書は書面交付義務
  • 記載内容が一部異なる(更新の条項など)
  • 不備があるとペナルティが出るのは契約書の方が重い

在宅宅建士の書類作成では、この“違い”がわかるだけで仕事がスムーズになります。

結論:重説と契約書の違いを表で見比べると、理解がとても早くなります。

④ よくあるトラブルと注意点(実務で本当に使う部分)

宅建士として働くと、「契約内容を誤解している」「説明不足で揉める」といった問題に出会うことがあります。
在宅業務を始める前に、次の項目だけは復習しておきましょう。

1. 原状回復・敷金トラブル

  • どこまで入居者負担か
  • どこまで貸主負担か
  • 国交省ガイドラインの要点

2. 設備の故障と責任区分

  • エアコン・給湯器などの故障時の対応
  • “設備”と“付帯物”の違い

3. 更新料・更新事務手数料

  • 地域差の大きい項目であること
  • 更新拒絶のルール(借地借家法)

4. 重要事項の説明漏れが多い項目

  • 管理会社情報
  • 消火器、インフラなどの設備情報
  • 特約事項(書き漏れが多い部分)

結論:トラブルの“型”を覚えると、実務での対応力が一気に上がります。

まとめ:この順番で復習すれば在宅宅建士として働ける

最短ルートの復習ステップは次の通りです。

  1. 宅建業法の重要部分だけ復習(34条・37条中心)
  2. 重説フォームを読み、説明の流れを理解する
  3. 契約書(37条書面)と重説の違いを理解する
  4. よくあるトラブルの“型”を覚える

これだけで、在宅宅建士の実務の8割はカバーできます。
ブログでは、この順番でシリーズ化していくと、同じように「完全に忘れてしまったけれど、もう一度宅建を活かしたい」という方に、とても役立つ内容になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました